2013年3月30日土曜日

小さな事

最近遅刻が多いアルバイトの子がいる。
毎回反省し、次回は大丈夫と期待するものの、いっこうに直る気配がない。
彼に必要なのは、犯したことを悔いることではない気がしてきた。
ミスを犯したところで、彼が犯すミスはまだ小さく、それによる影響も小さい。永遠にリカバリーするチャンスが訪れると勘違いしているかもしれないが、小さなミスを繰り返す人間に大きなチャンスは訪れる可能性は低く、たとえ巡ってきたとしてもそのチャンスをものに出来る確率は非常に低い。
彼は一人で生きていると思っているのかもしれないが、そんなわけはなく、色々な場所で様々なコミュニティに属して生きている。
そこでは人々が支え合い、協力し合う。そこで、人に感謝され、認められることによって、自己の存在意義が形成されている。
まずは感謝すること。
だから、彼には今日一日感謝したことを10個挙げてもらうことにした。
彼を見捨てることはたやすい。だが、会社という組織に彼が属している限り、彼によって繰り返される小さなミスは、やがて大きな穴となって、会社全体を揺るがしかねない。
モラルの低下は伝染しやすく、作業の負担増による感情の揺らぎは仕事に影響を与える。
彼のミスをみんながカバーしようという気持ちに彼自身が早く気付き、応えていかなければならない。
周りの人間への感謝が無くなった瞬間に、そのコミュニティーからの離脱を余儀なくされてしまう。

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