2013年4月28日日曜日

ばか、されど。

馬鹿を大辞泉でひくと、
『知能が劣り愚かなこと。また、その人や、そのさま。 社会的な常識にひどく欠けていること』と書いてある。
しかし、これはあくまでもその瞬間の出来事に対してであって、馬鹿の定義としては腑に落ちない。
本当の馬鹿とは、同じ間違いを繰り返し続け、生まれてから死ぬまで一歩たりとも前進しない奴のことを言うのではないだろうか。
人類の歴史で言うなら、人類の進化の歴史に全く寄与していない奴。
そんな奴がいるのかと思うが、500万年かかって、今の人間になっているのだが、生まれた瞬間から、そのDNAを引き継ぎ、500万年の進化を継承している。
知能をもらうものだけもらって考えることをしない。まるで、相続した財産を食い散らかし、苦悩もせず、前進し、達成する喜びもないまま、一生を終えるとしたならば、それこそが”馬鹿な奴”といえるのではないか。
ただ、今日2013年4月28日の日経新聞に興味深い記事が。
150匹の蟻を閉じこめて観察したところ、10%がほとんど働いていないのだという。逆に10%は非常によく働いているらしい。残りの80%が普通らしい。しかし、働かない蟻を排除しすると必ずその中から、10%の働かない蟻が出てくるらしい。
推測として、全員働いていると、不測の事態が訪れたときに、疲れていて誰も働けず、全体が滅びてしまう可能性が高くなるのだそうだ。絶滅リスクの回避を最優先すると、あえて効率の悪い動きをするのだという。
なるほど。会社を永く存続させるためには、10%の働かない奴が必要なのか。人類もまた蟻と同じように進化してきたとするならば、馬鹿を含めた、すべての人間に存在意義はあると言うこと。

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