面接で、合格ラインをクリアしていれば当然採用にはなるものの、その人間を教育し、成長させて、”飛車”、”角”クラスに育てるのは至難の業である。現場での教育は、仕事を教えるとともに、社風も教えていかなければならない。仕事はある程度時間が経つにつれて、たいていは出来るようになってくるものの、社風に関しては、逆に個性が出始めた時点で、逆行してくる場合があり。それを会社の経営理念と同じ方向へ持って行くのは、並大抵の力では出来ない。結果、仕事は出来るが、非常に使いづらい人間へと育ってしまうことが多々あり、会社の根幹を守るために、一線から退いてもらわざるを得ない状況になる事もある。
根本的に、TOPがいかに舵を振り、同じ夢を共有し、同じ方向へ向かって力を結集できるかにかかっているものの、今まで多くの人間とかかわってきた経験から、経営理念を共有し同じ方向へ力を合わせられる人間は、少ない。育った環境や、考え方が合わない限り、いくら説いて聞かせても、180度歩行転換させ、同じ方向へ向かせることは難しい。ならば、入社してくる人間を厳選していくこともまた必須ではないか。
すばらしい会社には、すばらしい人材が集まり、そうでない会社にはそれなりの人間が集まる。現状なかなか良い人材が集まらないと嘆く前に、自分の会社をしっかりと魅力ある会社に育てねばならないとずっと思ってきたが、そうではない。
100ある会社には、100の思想があり、それにあった人材は卵の段階で見極めなければならない。ニワトリが変わるのではない。
良い人材とは、仕事が出来る人間ではなく、会社が向かう方向性へ全力で団結し、走る人間。
ともに夢を共有できる人間。
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